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2012年5月29日火曜日

Mae Lana 洞窟

May 29, 2012. Written in Penang, Malaysia.

Mae Lana 洞窟

まず最初に、しばらくブログを更新しなかったお詫びをします。実は2月頃から、小説のアイディアが思い浮かび、それ以来はそちらに力を入れております。今後とも以前ほどたくさん更新はできないかもしれませんが、とりあえずは気まぐれにときどき書きますので、今後ともよろしくお願いします。

それはそうと、今から約一ヶ月前、フランス人の友人と二人でバイクで北タイを回った。パイ市とメーホンソン市のちょうど間に位置するMae Lanaという名の洞窟を訪れた。この洞窟で見たもの、感じたものを簡単ではあるが、今回紹介したいと思う。

洞窟にはこれまでもあれこれと入ってみたものの、Mae Lana洞窟ほど本格的なものは初めてだった。タイ最長の洞窟であるだけあって、中は20キロ以上続いているという。だが、なんといってもこの洞窟の魅力はまったく観光地化されていないところである。それは洞窟であり、華やかなに輝かされたディスコーのような観光地ではない。

この洞窟までたどり着いたのは良いが、ガイドなしの入洞は禁止だ。洞内は迷路になっているわけで、ガイドなしで生きて帰ってこられる可能性はごくわずかだからだ。
コースは4つあった。2時間コース。4時間コース。6時間コース。それから15時間コース。15時間コースに挑戦したい気持ちはなくもなかったが、何しろ友達は9日間しかタイにいないわけで、たかが洞窟で15時間をつぶすわけにもいかないということで4時間コースを選んだ。

20分ほど続く下りの山道を、ガイドの後姿を眺めながら歩いた。途中で短刀を取り出して邪魔になっている木々を切りながら進んでいる。一方の手にはタバコを持っている。ハードボイルドだ。

しばらくすると、水がサラサラと静かに流れる小さな川があった。川はそのまま洞窟の入り口に流れ込んでいた。岩を登ったり下りたりしながら、入洞した。ガイドにヘッドライトを手渡された。これぞ本格派洞窟探検!

ちゃんとした道はないので、へそ辺りまで来る水の中を歩いた。洞窟内は静かだった。言うまでもないが、ヘッドライトがなければ辺りは真っ暗だ。辺りを見回してヘッドライトで照らせたりしていると、綺麗に輝いている岩や氷柱が見えた。

途中に、いろいろと分かれ道があったが、ガイドは何の戸惑いもなくどんどん進んでいった。途中の岩を登ったり下りたり、天井が恐ろしく低いときはしゃがんだりしながら進んだ。崖もいくつもあり、橋のように機能している細い板の上を注意深く進んだ。

30分ほど歩くと、ガイドは上を指差した。天井はとても高かったが、上に数え切れないほどたくさんのコウモリが飛んでいた。その後もひたすら頭上に数多くのコウモリが舞っていた。何度か、頭に触れたり身体にぶつかったりもした。

遠くに、小さな小さな赤い光が見えた 。洞窟の虫が作っている光のようだ。何のためにそんなことをするかは不明。
それ以外の洞窟内の生き物はといえば、たまに蛙らしきものがぴょんぴょん辺りを飛び跳ねているのが目に入ったり、ゴキブリのような虫や蜘蛛が岩の上を這ったりしている。

 おそろしく広々した空間にいると思いきや、次はまた数多くの氷柱の下をしゃがみながら進んでいる。

またしても、ガイドが上を指差した。氷柱と氷柱の間に、コウモリの巣があって、赤ちゃんのコウモリが眩しそうにこちらを見ているではないか。

大きな岩の上に水が滝のように流れていた。ガイドはこれをなんともなさそうに登った、しかも口に終始タバコを口に銜えている。相当なれている様子だが、僕と友達は泥まみれだし、必死になんとかついてきていた。

この水が流れている岩の上に、ガイドはしゃがみこんで、われわれを呼んだ。小さな魚が泳いでいた。一見すればどうということのない小魚だが、これは洞窟にしか生息しない小魚らしい。真っ暗な洞窟で生息するこの小魚には、眼がないのだ。確かに暗闇の中で生活する生物に眼は不要だが、実際に眼のない魚を見ると、かなり不思議な気がしてくる。

さらに進むと、本当の滝が見えてきた。洞窟のど真ん中にある滝だ! 滝の水は大分冷たかったが、せっかく来たからには水浴びせずに帰らないわけにはいかない。

さて、4時間コースはここまでで、あとは逆戻りすれば良い。だが、そうは言っても、2時間ばかりかかる、登ったり下りたりしゃがんだりの帰り道だ。

滝を力ずくで登っていると、同じように滝の流れに逆らって進んでいるエビのような生物を発見。だが、このエビにはちゃんと眼がついていた。

4時間の洞窟探検の後にまた外の明かりを見ると、違和感を感じた。国境を越えて、文化も生活スタイルも違う国へやってきたような違和感だ。だが、それは未知の国ではなく、いつだったか、昔生活したことのある慣れ親しんでいる国だ。

追伸 

一緒に15時間コースに挑戦してみたいという命知らずがいれば、ぜひご一報ください。僕はやってみたいと思います!

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